アビエイター

映画評論もありだと思った。
アビエイターマーティンスコセッシとレオナルドディカプリオコンビによるハワードヒューズの半生を描いた物語である。
CMを見て愕然とした人もいるだろうし、CMを見て映画館に行って愕然とした人もいることでしょう。
ホリエモンの波に乗ろうとでも思ったんでしょうが、そこに注目するのは間違ってるって映画会社さんよ。アビエイターは企業買収を学ぶ映画ではありませんよ。
因みに私は前者のタイプでし。

この映画はきっと賛否両論分かれるだろうなというのが第一印象。
現に周りでも中途半端だ!!との意見は多い。
まぁあの終わり方だとそんな意見が出てもしょうがないかなとは思う。
私は全然そうは思わないんだけど。

とりあえず、不満を持った人は下記のeiga.comの記事を読んで欲しいと思った。
http://www.eiga.com/special/aviator/
スコセッシの意図したところは「盛者必衰のことわり」であり「企業買収」ではない。
特に終わりが「the way of future」であるあたりが象徴的である。
これは全ての盛者に対するスコセッシからのメッセージ(もしかしたら自分自身を含めてかも)である。また、その対象者である盛者は衰の未来をまだ迎えていない。すなわちアビエイターの対象者である盛者は衰えている最中であると考えられ、そしてこのアビエイターは全ての盛者の現在進行形の物語であると言える・・・と思う。
こう考えるとあの終わり方はなんとも納得のいく終わりである。
成功して終わるんじゃない。まだこの後には転落が待っているのである。しかし転落はまだ始まっていない。なぜなら現在進行形だから。次にそれがふりかかるのは観客のあなただから。
この映画の本当の終わりは自分自身の転落(=死?)を以って迎えるのかもしれない。

とここで話を戻して問題のCMである。
企業買収云々のCMが流れていたのはホリエモン騒動の真っ最中であった。
別にそんなことはないのだが当時としては「企業買収と言えばホリエモン」という勝手なイメージが付いていましたよね。
そして映画の意図するところが上記のあれ。



・・・・。
まさかそこまで考えてないよね。