Mr.&Mrs. スミスを見る。

ジョン・スミスって向こうで言うと山田太郎なんですよね。鈴木一郎というべきか。銀行のサンプルネームに書かれるくらいにめっさ一般的な名前のアメリカ版=ジョン・スミス。

ポカホンタスでもたしか主人公ってジョン・スミスだった気がする。

たぶんブラッド・ピットにこの名前を冠したのは、まぁジョークって言うかフツーの名前を持ってるくせにはやってることはぜんぜん普通じゃないってことを言いたいんだか言いたくないんだかよくわからんけどそういうことでしょう。

で、今回のこの映画。あんまりレヴューしたくないんだけど、レヴュー。

この映画、アンジェリーナ・ジョリーブラッド・ピットのどちらかまたは両方を好きでないと見られないと思う。俺はアンジェリーナ・ジョリーが大好きだからいいんだけど。ああかわいいよアンジェリーナ。

監督は「ボーン・アイデンティティ」の監督と同じですが、俺はあれ嫌いで、なんで嫌いかっていうと、アクションシーンの裁き方が気に食わない。アクションっていうのはギリギリのレベルで生きるか死ぬかを見せるからこそハラハラして楽しいもんだと個人的には思うわけで、彼のようにあっさりと描かれちゃうとアクションシーンの肝がないわけだ。そんなアクションシーンは豚肉のないトンカツのようなものだ。

この監督は豚肉のないトンカツを出して、「おれ、スタイリッシュな演出でしょ?」的なかんじで見せてくるけれども楽しくない。というよりぜんぜんスタイリッシュじゃねーよ。

その演出手法は今回のMr.&Mrs. スミスでも同様で、まったくアクションシーンでハラハラしない。どう思い返してもブラッド・ピット死ぬかも!?って思ったシーンは皆無だったし。それってまったくアクションシーンの存在意義がないわけで、なんともなかんじだ。

音楽。ハンス・ジマーの弟子、ジョン・パウエルが担当。かっこいいけど記憶に残らん。というより彼の過去の作品である、「Italian Job」(ミニミニ大作戦ってかっこわるくて書きたくない。)とノリが一緒で萎えた。ほとんど同じ部分もあったしなぁ。しかも「Italian Job」の方が格段にカッコイイし。映画音楽としては機能・・・してたかなぁ微妙なところだ。可もなく不可もない音楽。

この映画にオチがないせいか、このレヴューのオチも思いつきません。どうしよう。

アンジェリーナ・ジョリーを楽しむ映画と考えたら1000円でも文句言えなくなった。




Mr.&Mrs. スミス
映画:☆☆☆☆☆
音楽:★★☆☆☆
アクションシーン:☆☆☆☆☆
アンジェリーナ・ジョリー:★★★★☆
Over All:★★☆☆☆