2回目のトランスフォーマー

Transformers
「君はもう兵士だ!!!」

これだけで涙があふれ出ちゃったよ。
心の奥底から熱いものが出てきてさ、あーーもうたまらん。

今日はトランスフォーマーの鑑賞2回目。
2回目の鑑賞ともなると、細かいところまで目がいくもので、
初回に見たとき不明だったものがいろいろと分かって、
また新鮮な体験に。
劇場で複数回見た映画と言えば、
中3のころに見たスターウォーズと去年のクラッシュくらいで、
しかもこの2つは友達に付き合って行くようなかんじだったこともあるので、
今回が如何にすごいかってことが分かる。
なぜなら今回は、自ら劇場にもう一度行きたいと心から願ったから。

ほんと、声高に叫びたいんだけど、この映画、めちゃめちゃ面白いわ。

前半のカタールの集落でのバトル、2回目でも激燃え。
米軍の戦闘機が発進して現場に到着するまでの緊張感が画面を盛り上げるんだよなぁー。
はやく!!的な思いを観客みんなが持ったところでミサイルドーン。
タイミング的に完璧すぎるだろあれ。
航空機視点と俯瞰ショットと現地ショット、
それから航空機のロックオン視点と、まぁほんと、はさみ方がうまいのなんのって。

そして最後の失神寸前な大バトル!!2回目なのに昇天しそうになった。
僕はいろんなものが怒涛に重なり合って
これでもかこれでもかと色んな要素が連鎖的に絡み合うのが大好きなのですが、
ラストバトルはまさにこの好みに合致していて見るたびにこぶしをにぎりしめるくらい興奮してます。
最近でいうとMissionImpossible3の橋の上で、
橋が爆発してトムが飛ばされて車に当たり車のガラスが割れる中、
真上を戦闘機が猛スピードで通過するっていうあのシーンは激しく燃えた記憶がある。
それだけだったMissionImpossibleに比べて、
何分あるんだか体感時間じゃ分からないくらいに充実してるラストバトルでは、
その間中ずーーーっと、そんなかんじ。
もう、これだけやられたら、何も言えないよ、っていうくらいに。
それに加えて僕の好きな勇気振り絞る描写がガンガンに出てくるので、
これまた、ツボに直撃。
ミーガンフォックスがレッカー車をバックで運転するとか、最高だよね。
何回見ても燃える自信がある。
そして極めつけはこの記事の冒頭のセリフ。
勇気のない男の子が軍人に一括されながら無い勇気振り絞って、
仲間の援護も受けながら必死に“キューブ”を守る姿・・・
があああああまた見たくなってきたよおおおお。

自分でも再認識だけど、僕はどうも“みんなで何かやる”系が好きみたいで。
思えば自分のショーも何かとそういう結末に持っていきたがるんだよね。
(いわゆる24時間テレビ的な大団円が僕はたまらなく好き。)
こんなにトランスフォーマーが僕的にヒットしてしまったのは、
まさに“みんなで何かやる”なお約束を全部やってしまっているからなんだろうなぁ。
特に今回、大成功なのは主人公が無垢な男の子なだけに、
かつての自分を投影しやすいから、さらに燃えるんだよなぁ。

今思ったことだけど、勇気のない子が勇気を振り絞って観客が熱くなるっていう展開って、
なんていうか、まさにドラえもんなんだよね。
改めてドラえもんの初期の映画がよくできてるなぁと思うのは、
のび太のあの設定を生かしながら物語を展開しているところなんじゃないかな。
みんなのコンプレックスの塊の象徴的存在であるのび太って、
きっと誰もが同情できて感情移入できる部分があるはずなんだよね。
だから義勇からか、のび太が大活躍するところを見ると、
見ている側としては純粋にのび太を応援してくなってきて、
そしていつしか自分をのび太に投影してしまい、
そのうちに心がどんどん熱くなってしまう。
このトランスフォーマーでも(元男の子なら)誰もがシャイア・ラブーフに共感できるところが、
一つくらいあるんじゃないかと思うので、そこらへんがうまく作用しているんじゃないかなー。

展開はもちろん映像のすさまじさもこの映画はずば抜けていて。
僕的に映像のすさまじさと言えば宇宙戦争だったんだけど、
それと比べても僕はこっちの方が好きだなぁ。
(映画としては宇宙戦争の方が格上で、殺される直前の逃げ惑う人の表情をしっかり捉えているし、
画面はビジーなんだけど見せたいものをしっかり見せてる。)。
宇宙戦争トランスフォーマーの違いはたぶんだけど、天気なんだよね。
宇宙戦争はやたら不気味な雲がずっと立ち込めている(あれがいいんだけど)一方で、
トランスフォーマーの市街地戦はカァーっと晴れてる。
天気とCGのすごさと実写らしい爆発が合わさった画面の色彩がすさまじいことになっていて、
この圧倒的な情報量が圧倒的な興奮を生んでるんじゃないかなと思った。

いや、ほんと、文句言いたいところはいくつかあるんだけど(序盤とか)、
その不満を踏み潰してしまうくらい、後半のデキがすばらしい。
ま、できればスターウォーズみたいに一度敗戦して、
もう一度総力結集でラストバトルへGOとかの方がもっと燃えたんだろうけど、
これ以上はさすがにお腹いっぱいかな。
(こうみると如何にスターウォーズのEP4が優れているかがわかる。)

ということで、もう一回くらい見に行きます。
この映画は鑑賞というよりは体験に近いので、
映画館で割れるような音響とともに見なきゃ意味がないんだよ!!!!!


いつもの評価だけど、全項目評価不能になってしまうので、今回はつけません。
殿堂入り確定なり。
それくらい、すげーぜ、この映画。