ドラえもんの奥深さ
「俺はかあちゃんの奴隷じゃない、っつーの!」
「ここからボクの土地ぃいいいい〜」
「まっかされようっ!」
これがわかる人手を挙げてください。
ノ
わかった方は相当ドラえもん好きです。
大学の友達にこれが全部わかる人が複数いて、みんなで見ることになりました。「ドラえもんのび太の日本誕生」を見たんですがいやー面白いしよくできてます。もちろん子供がメインですから展開が一部飛んだりしますが、それはご愛嬌。話の展開がひじょおおおによくできてます。
特に最後のオチ。
最後になってようやく「日本誕生」の意味が明かされるあたりなど年取ってから見ると、感嘆の声しか出ません。映画全体が前フリという構成には「なるほど・・・」の言葉しか出ませんでした。
思えばドラえもんってよくできてます。
特に個人的には「ドラえもんのび太と竜の騎士」と「ドラえもんのび太と鉄人兵団」が好みです。
前者に至っては最初から伏線が張られまくりで最後のオチに全てが結集する構成にはひれ伏すしかないです、正直。
こうした作品としての完成度の高さも賞賛されるべきなのはもちろんですが、またドラえもん特有の「ワクワクさ」っていうのは特筆すべきだと思います。
とにかく子供心を刺激する夢あふれる展開。雲の上に自分の町を作ったり、異世界に旅立ったり、魔法を使えたり・・・。この毎回前半にあるワクワクさが本当にすごいです。しかもその全てが日常から始まるのでなんの障害もなく入り込める。日常の中の非日常ってのがきっとドラえもんのテーマなんでしょうな。構成上はこれが“つかみ”になってるのも見逃せないポイントではありますが、それ以上に子供だけでなく大人もワクワクさせられる内容であることは素晴らしいことです。
ちょっと前ですが、ドラえもんの近作を見る機会がありました。
唖然でした。
前半部の夢がない。全くないんです。
しかも単純に友情という言葉を連呼する。
友情なんてのは物語、もしくは絵から読み取らせるべきでそんなものを声に出してしまうなど愚の骨頂です。表現というものを放棄してる。
例えば「ドラえもんのび太の大魔境」の爆撃シーンであったように、何も語らず絵で物語で表現する方が、より心に伝わってくる。
藤子・F・不二夫の存在はこんなにもでかかったのかと再認識しました。
藤子・F・不二夫の存命中でも90年代初期では説教くさい話が増えてしまったのは残念な面もありますけどね・・・。
そんなドラえもん。
声優が変わってアニメ見ましたが、なんだか漫画をそのままアニメにしてような感じで、私にとっては懐かしくもあり、安心感があります。漫画のよさを再発見させてくれます。そして何より面白いです。なぜか毎週見てます。
私にとっては人生の一部であろうドラえもん。
その魅力は消えることなく続くでしょう・・・。
いや〜ドラえもんって最高ですね!!!