センター試験英語の解説速報

うわ、大雪にセンターとかかわいそすぎる。しかし何より、今回のトピックはリスニング導入。なんか、聞き取りづらいって言って取り替えて再試験とかあったらしいけど、ウソで実は聞こえてるのに聞き取りづらいって言ったらもっかいできるんだろうか。ちょっとそのへんのシステムに興味あり。

ま、リスニング導入なんて愚の骨頂。高等教育に実践なんかいらない。使える英語なんか高校で得たって意味ない。もともとリスニングテストをやってるICUなんかはアメリカ人の先生が英語で授業をやってるから、つまり授業を受けられるかどうかを調べるためっていう理由だと思うけど、センターで、もしかしたら語学としての英語の授業以外に英語で授業をやる先生がいない大学もあるかもしれないのに、リスニングを一斉でやるのはやはり間違ってる。



高等教育のキモは「実践」なんかじゃないのはみんなわかってるはずだ。


さて、そんなセンター試験ですが、ちょっとの時間を見つけて英語をやってみた。カンとしては、リスニング初導入なので、易化またはくそ簡単だった一昨年と同程度と予想してたんだけど、大方当たりかな。現役引退してる俺でさえ191点だったんだからこれ満点とらないと上位大学はむりだろ。


第1問
【A】
いつもの発音。易化。
これさ、もはや簡単になりすぎて文章をつけてる意味がない。そもそも文章つけるのって品詞の判定をさせたいからだったわけ(動詞か名詞かで発音が違うヤツのひっかけとか)だけど、どっからどう見ても名詞と形容詞でしかない今年の問題はクソだろ。受験生をバカにしすぎ。ここで落とすヤツは論外。


【B】
いつもの強勢。易化。
これまた例年以上に単純。主題と以前にその言葉が出たか出てないかを確認してれば落とすはずがない。


第2問

【A】
いつもの文法。というかもはや語法レベル。易化。
例年だとひっかけがあったり、単語クイズがあったりするこの問題だけど、今年はほとんど語法で終わり。文法を問うたのは半分くらい。基礎レベル。いや、基礎以下。要求してるレベルが低すぎる。


【B】
いつもの会話。易化。
これまた簡単。空欄の前後の会話を読めば一瞬で回答出る。考える余地なし。


【C】
いつもの整序作文。昨年と同等。
ここでようやく文法。しかし品詞判定ができれば自ずと文がつながるから文法知識ほとんどいらず。


第3問


【A】
いつもの語・熟語選択問題。昨年と同等。
30番が少しわかりづらいが、ちょっとでも落ち着いて読めば正解は必ず出る。thereforeの前のandがヒント。


【B】
問1
いつもの文章配置問題。易化。
要は言い換えを見れば済む話。"inner speech"がmindsに、a more advanced systemがthe systemに。これさえわかれば即答。本文は流し読みで十分。


問2
易化。
これも言い換えがキー。quiet,shyとaggressiveが反対の意味であることがわかればこれまた即答。shyがthis shynessになってるのも注目。


【C】
易化。
アレルギーの話。っていうのは問題文見ればすぐわかる。30にalsoがあることに注目。31は例示なのはすぐわかる(true ofで)。32は似てる単語が出てきた時点であやしいと思えば一発。


第4問
去年と同等。
まずグラフを見て、その後問題文へ。主題はグラフのタイトルを見ればまるわかり。全体を見ると83年に触れてるのは問1だけ→したがって、これだけぱぱっとやる。それも全部読むのはアホ。Japanとvolunteerが書いてあるとこだけ読めばすぐ出る。
問2も本文なんか読まないで、鹿児島と山梨の記述だけチェック。即答。
問3これは本文読もう。しかし、実はこれもTokyoだけ探してればすぐに出る。might beとsuspectが同意であることがわかればなおよし。(わざわざ、本文「might be that」 問題文「suspect that」で同じ書き方にしてるのに気づかない方がアホ。)
問4これだけ本文。ただ、本文読まなくても選択肢の4だけは間違いということに気づく。
A これひっかかったヤツ多そう。the second lowest of all the prefectures(全ての都道府県で下から2番目)に注意。データの中で下から2番目、ではなく、全てで下から2番目だからこれを論拠にするとおかしくなる。community devolopmentを論拠にして4を正解にする。(データの中では東京は一番下だけど、実はこの下にもう一県存在する、ということ。)


第5問
易化。
これは一番最初のイタリックの文字を見てから問題へ。いつも以上にまったく迷うことがない。ただ、空欄(2)の直前のDid she ever get the scratches fixed?にYes!(そういえば直したんだった。)で答えたら面白い問題になったのに、と思う。あと、右側しか見せてない車に、左側には傷があるとはわからないけど、ないとは言い切れないから右側を見せてる車が正解、でも面白かった。もうちょっと遊ぼうよ、問題作成委員たちよ。マジメすぎる。


第6問
易化。ただ文章は昨年と同様。
もちろん問題チェックから。問を読むと、とりあえず若い男、その妹、(誰かの)母親、サラ、ピール(これでいいのかな?)が登場人物。主人公はそりゃ名前が出てる二人のどちらか。んで、問2、3から子どもたちがその若い男とその妹であること、その兄妹は母親とは家族であること、くらいは容易に推論可能(childではなくchildrenと書いてあることから子どもは2人以上、the threeから家族は3人であることがわかり、ここまでの登場人物はピール以外3人であるからその3人は兄妹と母親で、2人以上の子どもは兄妹あると言える。)。

Aの最後の問題はいつもどおり、推論。この話のメインテーマは本文第2段落で触れられているので、そこが間違いなく論拠。逆に最終段落を読むと「ピールを好きになったこと。」が主題だと勘違いする可能性がある。

Bの内容一致はトラックが前から来たか、後ろから来たか、だけのひっかけがある。ただ、ヒッチハイクしたんだから、後ろから来た車に対してどうやってヒッチハイクするんだって話だ。それと、ピールを知ってるのに友達になんなかった(友達というよりも知り合いとか話したことある人とかいう訳のほうが正しいかも。)っていうのが少し判断に迷うけど、他が明らかに間違いなので問題なし。


つーことで、河合塾は去年と同等と表現してるけど、俺は易化だと思う。平均点は120点台に乗るな、こりゃ(一昨年みたいな130点台はないだろーな。)。毎年苦言を呈してるんだけど、この程度の問題で6割しかとれないってどういう勉強してるんだろ。果たしてこれで6割しか取れない人たちが最高学府である大学に入る資格とかあるんだろうか。勉強して6割だったら資格ないし、それ以上に英語で6割しかとれない努力しかしないヤツにも資格ないな。
また、上位国立を狙う人々の学力判定がこの程度の問題でできるのかが甚だ疑問。ある一定の層以上は満点取るだろうから、満点を取った人の中での差はあろうけれど、しかし点として差はつかないという事実を大学の人たちはどう受け止めてるんだろうか。それを2次試験で測ろうっていうことなんだろうか。・・・だったらセンター課さなくてもいいと思うんですけど、、、


ほんとなぞ。センターやらんでええやろ、このままなら。