抜け切れない。

渋滞にはまりまくる。なんだあの渋滞は。


実は、今日は学校に用事がある日で、せっかく晴れてて気持ちいし、車で行ってきたわけです。いや、べつに晴れてることと車で行ったことにはなんの関連性もないのだけれど。

いつもは東名使うんだけど、しかし2000円弱することに僕はそろそろ度し難いほどの怒りを抱えていた。高い。高すぎるよ東名。

根っからの研究肌の僕は必死に地図を手に安い道を探した。

ここまで来て、いやーなんてケチなんだろうこの人とか思われるだろうけど、高速道路は親父のETCカードを利用するので僕が払う必要はない。つまり僕はケチじゃない。いや、逆に言えば自分が払う金でもないのに節約しようとするのが一番のケチかもしれない。そうか、僕はケチなのだ。

僕がケツとかいう話はどうでもよくってついに僕は安い道を発見したのだよ。しかし臆病な僕はついつい下を通らず高速を使ってしまう。東名使わないから1500円くらいか。下で行けば1000円強ですむのに。


学校に着いてみたら目的の人物が今日欠勤ということを聞いて、僕はそのやり場のない怒りをとりあえず屁にこめてぶっぱなしてみた。しかしくさいだけでむしろむかついた。


屁がくさいのは誰にも当てはまるからそれはとりあえず置いといて、今日一緒に来たやつが最も安いルートの途中まで一緒だと言う。なんたる幸運!僕はさっきの屁がこの幸せを呼んだのだと思い屁に感謝した。しかしくさいのは相変わらずなのでむかつく。

そしてクネクネと一般道を通り、横浜新道へ。あんまり詳しく書くと僕の素性がバレるので書かない。ほら、人間ってのはナゾに包まれていた方が魅力的だろ?うん、そうだ。

しかし、渋滞に巻き込まれる。早く抜けたい。そして抜きたい。急にシモネタに持っていってしまったが、運転中に抜きたくなったのは事実である。実際抜けるくらいの時間はあるくらいの渋滞であった。

僕は後悔した。たった1000円のために僕は高速道路で抜かなきゃいけなくなってしまった。たった1000円のためにこのいつ抜けられるかわからない迷路に迷い込んでしまった。たった1000円のために。ちょっとでもお金を出す勇気があればこんなにもんもんとした気分になることはなかったのに。ちょっとでも性欲をガマンすればきっと楽しいことが待っていたに違いないのに。ちょっとでも。


しかし、渋滞は僕の後悔の念をあざ笑うかのようにどこまでも続き、いつまでも僕を苦しめたのであった。