クラッシュを見る。

クラッシュを見て思ったのは、人との出会いはかくも偶然で、しかし運命的なのだなぁということだった。そして様々な出来事は何かの出来事に影響していく。当たり前のことだけれど改めてこう見せられるとなんとも感慨深い。

クラッシュでは物語としてなんの解決もないし、なんの結末もないけれど、しかし人生というのは解決するものではなくただ前に向かって歩いていくしかないものかなとも思う。この映画のキャラクターたちはそれぞれに問題を抱えながらもそれを解決しようと努力はするけれど、そのまま前に歩いていっている。人生は歩くしかないないなら、それはある意味では残酷であると言えるのかもしれない。

人の出会いは偶然だし、そして全ての出来事は起こるべくして起こる。クラッシュで起こる出来事の全ては何かしらのキッカケを全ての人間が抱えていて、それがたまたま合わさったときに事件が起こるだけ。そこで、ポール・ハギスは希望を見せてくれたけれど、時にはそうならないこともある。ほんの偶然のキッカケで希望が生まれたクラシュだけれど、逆に言えばほんの偶然のキッカケで全てが破壊されることもあるんだろうなぁ。


そしてなんの因果か僕は今日、ディズニーランドに降り立っていた。