キングダムを見る。

なんだろう、今年は本当に幸せな年だ。
初夏くらいから衝撃的だった数々のミュージカル、
ショー、テーマパーク、そして3本の映画。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版、ダイハード4.0は
僕的には不作の年であった2006年を吹っ飛ばすには十分すぎたし、
特にこれから何年も付き合い続けるであろう映画、トランスフォーマーに出会えたことは
2007年を久々のビッグイヤーにした。

そして今日、幸運にも4本目に出会った。


キングダムは扱ってる内容から社会派のように受け止められているけど、
僕から見れば非常に良質な娯楽映画だった。
もちろん社会派的な側面も併せ持っているけど、
僕はそれについてどうこう語れるだけの知識はないので、今回ははずします。

オープニングでのっけからノックアウト。
字幕を追っていたのでちゃんとは見れなかったんだけど、
冒頭のサウジアラビア(=キングダム)とアメリカとの関係を
簡単にまとめた映像がかっこよくてそれだけで僕は燃えてしまった。

オープニングで「か、かっけぇ・・・」と思っていた僕を休ませることなくいきなりテロ勃発。
終わったと思って安心してたらもう一発テロ。おい、さすがにびっくりしたよ。

ここまでされてテンションあがらないはずがなくて、
僕はもうガンガンにテンションがあがっていたんだけれども、
その後も息切れすることなくそのテンションがひたすら続く。

僕が燃える大きな要素の一つに仲間との協働があるんだけど、
キングダムは巧く、しかもプロフェッショナル同士の協働を描いていてくれて
僕のボルテージはまたもあがっていく。
グリッドっていうどうしようもないドラマでは、
プロフェッショナル同士の協働が全然描けていなくてそこに僕は腹がたっていたわけだけど、
今回は僕のツボをついてくれる描写が盛りだくさんで満足。

特に最初は有能なのに操作が認められない→上に巧くかけあう→活動が認められるのくだりは、
僕が大好きな流れなので、これまたツボをついてくる。

そして久々に映画で感じたなんとも言えない緊張感。
ここ最近は24で感じることはあったけど映画では起こらなかった感情に僕は興奮した。
インサイドマンのときもちらっと書いたけど、
観客しか知りえない事実と登場人物が知れる事実というのがあって、
今回のラストを飾る高速道路→市街地戦のところは、
このバランスがしっかりとれていたので心臓バクバクもんの緊張感。
さらによいのは、この流れ。
観客が危機のにおいに気づく→車内では誰も気づかず→観客が完全に危機を把握する→
ジェイミーフォックスが怪しいにおいに気づく→他3人気づかず→
ジェイミーフォックスが完全に危機を把握する→ブレーーーキ!!!!
これだけ完璧な流れをやってくれたのでうおおーーー!!!って叫びたくなった。

個人的には狙いすぎなラストがあまり好きじゃないんだけど、興奮しまくった2時間でした。
そう、2時間と短い上映時間も心地よくて最高だね。

1年に面白いと記憶に残る(=僕のツボを突きまくる)映画が4本もあるなんて、
奇跡的に幸せな年だ。
就職前に、すばらしい1年を用意していてくれたようだね、神様は。

ユニバーサルなのでどうせBDでは出ないんだろうけど、DVDでたら買うぜ。
(それまでにBD支持に転向しといてくれよ)