早い・・・早すぎる!!

Transformers (Score)
・・・というのは、ラストバトルに
追いついて行けない人たちの感想なんかじゃなくて、
北米で公開からたったの3ヶ月でDVDが発売される、というお話。
HDDVDッテナンデスカ)
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_416.html



写真は発表されるやいなやそっこーで予約した10月9日発売のスコアサントラのジャケットですが、
前々からビデオ発売とスコアサントラ発売を合わせるというような噂は各所で囁かれていて、
なんでこのタイミングでサントラ発売・・・?と思っていたら、
結局噂どおりの展開になりましたね。
かつては売れた映画は公開から間をおき、売れない映画は公開から間もなくビデオに、
というのがお決まりだったように思うのですが、最近はそうでもないようで。

簡単に言うと、ビデオ発売が早ければ、
劇場行かずにビデオを待つやからが増えて、劇場で見る人減りますよね、
っていうロジックが先の話の根底にあったんだろうことは容易に想像できるけど、
冷静に考えてみると家における鑑賞体験と劇場における鑑賞体験の質は全く違うというか、
もはや別物なので、「ちょっと待って家で見よう」なんて判断は少しおかしい。
家で見たい人は何をしても家で見るだろうし、
劇場で見たい人はすぐビデオが発売しようが劇場に行くだろうから。*1
そもそも「すぐビデオで出るから待ちで。」と判断する人はたいして映画にこだわりが無い人なので、
そうした人を取り込むよりも、鉄は熱いうちにたたけというか、
ブームがまだくすぶっている間にビデオをドーンと出した方が
一つの作品が稼ぎ出す数字が大きいのかもしれない。


ああああまた見たくなってきた。アメリカでIMAXの先行公開してくんねぇかなぁ。
そんなことより・・・僕は・・・僕は・・・・・


家でもHD画質でビットレートの高い音響で見たかったよぉおおおおおおおおおお!!!
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
*2



プレーヤー、買っちゃおうかな・・・・。
(それよりまずテレビなんだけどね。パイオニアのKURO欲しい。)

*1:劇場に行く人は劇場での鑑賞体験を優先している人と、何でもいいから早く見たい、という2タイプに分けられるのかなと思う。

*2:こいつのせい

本質を突く質問。

今日、ゼミの教授からいきなり僕宛に質問が来ていて焦った。
詳しく内容はかけないけど、内容は僕が以前所属していたゼミに関することで、
アメリカのベンチャーと対比をして、その研究会のプロジェクトと何が違うのか?という質問だった。

そして先生はこの後にこう続ける。


「端的に言えばなぜリスクマネーを吸引しないのか?できないのか?」

一瞬、何を言わんとしているのか僕には分からなくて、
あと、先生からの質問ということで軽く返せないこともあり、
1日中このことについて考えていたんだけど、
回答を考えれば考えるほど、僕は恐ろしくなってきた。

なぜなら、この質問、その研究会のプロジェクトの最大の弱みを一突きに突いていたから、である。

普段から話していても先生の理解はすさまじく早くて、恐ろしいくらいに頭がいい人なのだけど、
さすがにこの質問にはははーっというかんじで、もはやぐぅの音も出ない。
結局この質問というのは2つの対比を明らかにするだけでなく、
プロジェクトの現状を知るにはこれ以上にない質問だった。

よく質問力、という風に形容されるけれども、
質問力こそ、真の頭のよさのような気もする。
なかなか形容しがたいんだけど、ある問題を要素に還元したときに、
その中で要となる要素を抜き出し、かつそれの多くを網羅できるひとつのことを質問することが、
本質を突く質問と定義すればただでさえ説明がこんなに複雑なのに、
これを頭の中で一瞬でやるってんだから相当あたまよくねーとだめってこと。


久々に感動するくらい頭いい人に出会ったわ。まじで。

これで僕も1人前戦略コンサルタント

 ソニーが全額出資する金融持ち株会社ソニーフィナンシャルホールディングス(SFH)は4日、東京証券取引所に10月11日に株式上場すると発表した。

 SFHが7万5000株を新たに発行して公募増資し、ソニーも72万5000株の保有株を証券会社を通じて放出する。さらに、最大7万株を追加で売り出す。

 SFHは株式の売り出し価格を1株41万5000円と想定しており、ソニーとSFHが手にする金額は最大で計3610億円になる見込み。昨年11月に東証1部に上場し、約3800億円を調達したあおぞら銀行以来の大型上場になりそうだ。SFHの時価総額も約9000億円となる。

 ソニーは、SFH上場後も、発行済み株式の63・2%を保有し、親会社の立場を維持する。

(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070904ib22.htm

おい、こら、この戦略、僕が6月に受けていた授業のレポート
ソニーへの提言」で書いた結論と同じじゃないか。

(略)

・達成するための具体的な打ち手
○全社戦略
1.会社ヴィジョンの再定義
-ソニーらしさとは何か?
2.R&D費の見直し
-先進的商品による新たな市場の創造
3.組織体系の見直し
-“技術主導”から“マーケットプル”型製品開発
4.金融事業からの資金調達
-IPO、株式保有比率の低減


(略)


・・・以上のことを行う資金として、金融事業からの資金調達を提案したい。具体的には株式保有比率の低減を目指す。好調な事業でもあることから、IPOをした場合、多額の資金を得られることが予想される。金融事業はエレクトロニクスにおける技術力の向上を事業目標としている現在では、ノンコア事業にあたり、・・・現在、ソニー本社のソニーフィナンシャルグループにおける出資比率は100%である。IPOなどした場合でも51%以上を確保し、影響力は行使できる状態において・・・

(略)


(僕のレポートより。)

保有比率が僕の提案とは違いますが、
ソニーとしてはより強固にグループとしての結びつきを残したかった、ということなのかな。
しかし、63,2って2/3を超えているわけじゃないから、
51%以上と扱いは一緒なんじゃないんかね。よくわからんけど。


あー金融勉強しなきゃなぁー。会社法とかも。

とりあえず伊藤先生、Aくださいよ。絶対だよ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序を見る。

エヴァンゲリオンをリアルタイムで見られた、というのは、
スターウォーズをリアルタイムで見られたことの貴重さとはまた違い、
主人公であるシンジ君の精神状態とシンクロできる、
という唯一無二な体験ができている、という点で、
何にも代えがたい体験なのではないかとつくづく思う。
僕の予備校時代の先生が言っていたことなんだけど、
本当によくできている物語は読むときの自分の成長度合いで、
感想が徐々に変わっていくものなんだってさ。
そう思うと、エヴァンゲリオンというのは、見る時代によって
感想が、思いが徐々に変わっていったものだった。
初めて見たときは中学1年で、結局は小学生の延長線でしかないので、
そのときはなんでシンジ君はこんなに暗いんだと、全くの他人事。
そのわだかまりを抱えたまま成長し、
多感な中2〜高1くらいになるとまた感想は変わり、シンジ君の思いがやっと分かるようになる。
と、同時にあのテレビ版のエンディングの意味もようやく理解できるようになる。*1
で、さらに成長すると、こんなことも考えていたなぁ、と遠い目でエヴァンゲリオンを見ることができる。
なかなかこういう作品ってないと思うんだよね。
アニメとロボット(ほんとはロボットじゃないけど)という形態をとっているから
オタクっぽいと敬遠する気持ちも分かるけど、
でもエヴァンゲリオンの価値ってのはとてつもないと僕は思う。

エヴァンゲリオンのすごいところはこれだけじゃなくて、
活劇モノとして見てもすこぶる面白いところ。
見てた当時はふつーにおもしれーなぁとしか思っていなかったんだけど、
その後いろんな映画を見ていくにつれ、
「やっぱりあれは相当に面白いもんなんだ」と再確認できるくらいに面白い。
未だに僕の記憶の中に鮮明に残っているのがカヲル君VS初号機のシーンで、
第9のかっこよさに身震いした記憶があります。
エヴァといえば個人的には戦闘シーンの矢継ぎ早に出てくる指令と
テンポの良い細かいカットの組み合わせ、それから、独特の日本語フォント、なのかなぁ。
エヴァを見ていると、日本語でも十分に、
英語に頼らずともミリタリー的なかっこよさは演出できるんだ!!と自信が出てくる。


で、今回、ほんとに中学生以来全く見ていなかったんだけど、
久々に映画として新しく作り直したものを見て、
「やっぱりエヴァは面白いわ。よくできてる。」と思った。本当に面白いよこれは。
今回劇場版を見るに際して、テレビ版を見返すということは特にしなかったので、
記憶の糸を手繰り寄せながら見る、という特異な鑑賞体験だった。
こんなシーンあったっけ。。。ん。。。これは新しい曲・・・とか
余計なことを最初のうちは考えていたんだけど、
徐々にどっぷりになり、2戦目の使徒との戦いとか、
ヤシマ作戦直前のトウジたちからのメッセージ届くという新しいシーンで激燃え。
その新シーンだけど、こんなハートに直撃な展開はテレビ版通して一回もなかったと思うので、
庵野監督も年をとって素直になったんだなぁと思ってしまった。

ただ、やっぱりテレビ版のつなぎ合わせがベースなので、どうしても細切れ感は否めなかった。
いや、わからない、もしかしたら僕が勝手にここで第1話、ここで第2話、みたいなかんじで、
記憶を元に話をぶつ切りにしていただけかもしれないけど。
でも、話の展開としては30分のアニメで起承転結見せ場を作りつつ〜、
という作り方をしていたと思うので、
映画として1本につなげてみると、そこらへんが妙なバランス感を保っているがために
映画全体のダイナミズムの欠如に影響を与えている気がしないでもない。

あと、肝心のヤシマ作戦なんだけど、ここすこぶる評判がいいよね。びっくりするくらいに。
ただ、僕としてはいまいち心に響かなくて、ちょいと残念。
僕としてはテレビ版のシンプルな描き方が好みにはまるかもしれない。
でも、最後のコンピューターに頼らないっていう描写は激燃え。
な、だけにもうちょっと時間をかけてやってほしかったなぁ。
ここでスターウォーズを思い出した人は数多いはずで、
スターウォーズみたいに何かに導かれながらっていうんなら分かるんだけど、
今回だとシンジ君がたまたま当たってしまった感じ?に見えたので、そこが残念。
それと、コンピュータをはずしたことについて、
リツコさんあたりが「何をしているの!!」と暴走するシンジを止める描写とかもほしかった。
燃える要素がそろっているだけに後もう一歩感が否めず・・・。

それからねぇ、音楽がちょっといただけなかった。ヒロイックなテーマをかけるのはいいんだけど、
初出動時なんかシンジ君の気持ち的には恐怖とかが勝ってるはずなのに、
そんな明るいヒロイックなテーマははずれすぎでしょう、と苦笑い。
ほかにもチグハグな曲がそこかしらにつけまくられているので、拍子抜けしてしまった。
もちろん、エヴァンゲリオンといえばいい意味でのチグハグさがよかったんであって、
そこは理解しているつもりなんだけどね。

ニヤりとしてしまったのは、「つづく」の文字が出た瞬間の劇場の空気ね。
煙に巻かれて????と劇場のみんなが思っているかんじがとてもよかった。
あの空気があってこそエヴァンゲリオンだぜ!!!

しかし今年は面白い映画がいっぱいだなぁ。まれに見る豊作の年だわ、今年。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』
映画:★★★★☆
音楽:★★☆☆☆
懐かしさ:★★★★★
Overall:★★★★☆

*1:このこともあってか映画版よりもテレビ版の方がエヴァンゲリオンの主題を純粋に伝えられていると僕は思うのでテレビ版の終わり方がけっこー好きです。

4回目を見たわけじゃないけれど。

また、あの世界に浸りたくなってきちゃったよ。

一つだけ、ずっと書こうと思いながら書き忘れていたことなんだけど、
ベイのファンとしてはクライマックスの発炎筒にはニヤりというかやっぱり燃えますわな。

マイケル・ベイで発炎筒と言えば、ザ・ロックのあのシーン。
I got the green smoke!→あのメインテーマ、
らへんは編集と音楽がよくできているので、何度見てもかっこよすぎる。
何回も見たせいか、このシーンは既に脳内再生が可能。
でも、結局ミサイル撃たれながらもニコラスケイジが無傷なあたりが、
マイケル・ベイの甘さであり最大の弱点で、批判されるところなんだろうな。
マイケル・ベイとしては間違いなく、戦闘機と悲劇的なシチュエーションと
叫ぶニコラス・ケイジのアップからアルカトラズの全景にアウトする絵が最初に浮かんで、
どうしてもそれを実現させたかっただけなんだと思います。
結果的にかっこいい映像は撮れてるんだけれども、
別にかっこいいだけでそれ以外の何物でもないことはたしか。
しかもかっこいい、なんてのは時代の趨勢で移り変わっていくものだから、
普遍的な価値なんかは「かっこよさ」には存在しない。
だからマイケル・ベイへの批判・嫌悪っていうのは、
そうした一過性のものでしかないものを作っていることに対してが
ほとんどなんじゃないか*1と最近では思ってます。

僕としては普遍的な価値のある映画も、
一過性の「同じアホなら踊らにゃソンソン」的な映画も両方あってこそ、
双方の価値が改めてあぶりだされる、という考えをしているので、
マイケル・ベイジェリー・ブラッカイマー*2は、“必要悪”ともとれるかもしれない。
と、それっぽく書いてみたけど、まぁ単純にマイケル・ベイが好きなだけな僕です。

*1:日本人としてパール・ハーバーのむちゃくちゃな描き方に怒りを覚えている人も多数みたいですね。

*2:監督とプロデューサーを同列に並べるのもどうかと思うけどスタイルとしては一緒なので。

3度目の正直。

もはやタイトルに文字を入れない。
このブログでは注釈がつかない限りはあの映画を指す、ということがしばらく続きそうです。

劇場で3回目は個人的にはタイ記録。スターウォーズEP1以来なので8年ぶりの快挙!
いやはや、3回目なのに面白さが失われない。ヨダレが出るほど面白い。驚異的に面白い映画だわ。
3回目ともなると後の展開が分かってるので、オープニングの“キューブ”のシーン
(何度見てもアルマゲドンのオープニングとこのシーンの違いがよくわからない。)
で流れるメインテーマ聴くだけで涙腺が刺激されてしまう。
メインテーマ聴いただけでカタールのあのシーンからバンブルビー初登場シーン、
鼻血寸前のあのバトルシーンまですべてが思い出された結果、涙、というわけ。
ずっと、この映画の音楽についての記述を避けてきてたんだけど、
(映像がすごすぎて音楽にまで気が回らなかった。)
ティーブ・ジャブロンスキーの音楽は3回目でようやくはっきり覚えられるくらいのテーマなので、
彼のベストであるスチームボーイに比べれば落ちるけど、アイランドよりは断然こちらの方がよい。
ボーンクラッシャーとオプティマスプライムが高速道路下で戦うときの音楽なんかは、
ジーなシーンに薄めの音楽つけたりしていて、なかなかうまい音楽演出だなぁと思った。
(ここのシーンは映像・曲ともどもお気に入り)
あとはやっぱり、ここぞというときにメインテーマをちゃんと持ってきてるんですよね。
基本的なことだけど。
米軍のテーマか戦いのテーマかどう位置づけてるかは知らないけど、
カタールの飛行機発進のときにかかるモチーフなんかも、
アドレナリン噴出のスイッチとしてうまく作用しているんだよなぁ。
出ないはずだったスコアサントラが、
どうやらパラマウントが今回は空気読んで発売することにしたらしいので、
発売されたらじっくり聞いてまた書こうと思ってます。
でも劇中で耳にする限り、かなり良いのでサントラ発売が楽しみ。
ただやっぱりハンス・ジマーにパイレーツ並の曲をつけてほしかった、っていうのが本心で、
というのもやっぱり僕はザ・ロックの再現を期待しているから、なんですよね。
加えてジャブロンスキーがジマーを超えるパワーのある曲を書いていないこともあるんだけど。
やっぱりパイレーツなんかにはジマーはもったいなかった。ほんとに。
あああピースメーカーみたいな爆裂な曲がこの映画についてたらなぁ・・・・・。

今回は、なるべく時間配分とかそういうものに気を配りながら見ようと思っていたんだけど、
途中から3度目にも関わらず映画に没頭してしまったので、結局分からず。
でも最後の戦闘シーンは30分くらいしかなくて、体感時間に比べればずいぶんと少ない時間だった。
思えば、それくらいに充実している体験だったってことだよなぁ・・・。


うーん、やっぱすげー映画だ。もっかい見に行く。

かつてのJPOP

あなたの思い出の音楽は?って聞かれると、
僕の場合、小室ファミリーなんですよ。globeとか安室とかさ。
で、最近、久々に華原のI'm Proudを聴いてたんだけど、これはすげー曲だな。
昔のJPOPってこんなによかったっけ、というできで心底びっくりしてるんですよ。
特に打ち込みとストリングスと金管がうまく交わるあたりとか、久々に音楽聴いてて快感を覚えた。(ちょっとトランペットの混ぜ方が古いんだけど)
また転調の仕方がうまいのね。ここぞ!!というところで転調してくれるので本当に気持ちがいい。
で、すごいのは一番最後の部分なんだけど・・・

サビ(最初の一部分のみ歌う)

(ここで転調)

サビ(フル)

ここでもう一回サビ!!!
(しかもストリングスとホルンのバランスが強くなる。)

この展開はやはり激燃えで、
相当優秀なアレンジャーとディレクターがついているんだろうなぁという印象。
全てを小室がやってたなんて到底思えないけど、
でも彼の周りにいたメンバーというのはかなりの実力者だったんだろうなぁと思った。


しかしこんなこと思ってしまってるあたり、あのころのような純粋なリスナーには戻れないんだな、
と思ってしまったある夏の午後。